今回から何回かに分けて治療についてを書こうと思います。
なんとなく治療ではないと思ってるのでなんて言うのが適切かよくわからないけど、このブログでの“治療”はカウンセリングや胸オペ、ホルモン注射のこととします。
目次
カウンセリングについて
僕が治療しようと決めたのは2021年10月、27歳のときでした。
遅いと思われる方も多いでしょう。
自分の場合、親にカミングアウトできておらず、半ば自認の性に合わせて生きることを諦めていました。そのため初動が遅れてしまったのです。この時のことを書くと長くなりそうなのでこれはまた別で書こうと思います。
身体的な治療(胸オペ、ホルモン注射、SRS)に進むには、精神科医の書いた診断書がどうしても必要になります。※一部必要としない場合もあります。
そのため、カウンセリングというか診断書を貰いに1回は精神科医のいるクリニック(ジェンダークリニック)を受診しなければならないのです。
あとの胸オペの話に繋がりますが、僕は胸オペをする病院を決めたところからすべてが始まったので、受診するクリニックの選択肢は2択しかありませんでした。
どちらに通院することにしようか、ぶっちゃけどちらでもよかったので、両方に電話して早めに予約が取れそうな方にしようとしました。
結果、あべメンタルクリニックに通うことになりました。
ちあきクリニックはたしか初診が数ヶ月待ちだった記憶、、、。
通うことなく、即日で診断書を出してくれるメンタルクリニックもあります。
が、自分の場合、ガイドラインに沿って治療を進める選択肢をしていたため、ここから約半年間通い続けることとなります。
胸オペについて
胸オペは、人気クリニックでやるのか、はたまた大学病院でやるのか。
というくらいの選択肢しかありません。
その中で、自分の胸の状態(大きさとかたるみとか)によって、切除方法が変わります。
自認の性で生きることを諦めていた自分が、なぜ胸オペをしようと決断したのか。それは、ある日Twitterで「胸オペが○万でできた」というだれかのツイートを見たから。(たしか10万とかだった)
それまでは胸オペって100万近くかかるものだと思っていたし、そんなにお金も貯められないし、親にカミングアウトもしてないし、自分には無理だと決めつけていました。
それが10万でできてしまうと知ってから、急にやる気になってしまい、いろいろ調べ始めました。
まあそれまでもずっとナベシャツで胸を潰していたので、胸がなくなったくらいでは親は気がつかないだろうと、、、。
調べたところ、「保険適用」で胸オペをすると安く済むということがわかりました。
なるほど、性同一性障害の治療は保険が適用されないからこんなに高いのかとここで初めて知りました笑
ただ、保険適用で手術を受けるにはそれなりの条件がありました。
- 適用されるのは原則胸オペのみ
- これまでにホルモン治療をしたことがない
- ガイドラインに沿って診断書をもらい、手術まで進むこと
- 指定の大学病院のみ
これはなかなか厳しいのでは???と思って調べると、大体の人が保険適用を断念する理由が「これまでにホルモン治療をしたことがない」という部分でした。
FTMは見た目を男に合わせるために胸オペより先にホルモン注射をする人が大半のように思います。
そうなるとここの部分はかなり厄介で、せっかく国が保険適用にしてくれたのに多くの人には無関係となってしまうのです。
ただ、自分はラッキーなことにいままで治療する気がさらさらなかったためここはクリアしてしまいました。
ガイドラインに沿うとはどういうことか、ここは調べなくてはわからなかったところで、ザックリ言うと、決められたメンタルクリニック、決められた大学病院での治療で、尚且つ決められたペースでしか進めないという感じになります。
そのため、
胸オペを受ける病院は
- 山梨大学医学部附属病院
- 行徳総合病院
- あべメンタルクリニック
- ちあきクリニック
という選択肢になりました。
(自宅から通える範囲に限定すると)
保険適用で胸オペを受けるべく、メンタルクリニックへの通院と決して近くはない大学病院への通院をすることになりました。
実際の胸オペは行徳総合病院で1週間入院して行いました。
元の胸も大きく、年齢のこともありかなり皮膚も伸びきってしまっていたのでI字と呼ばれる術式での手術となりました。
ここらへんもあとで詳しく書こうと思います。
ホルモン注射について
次回
SRSについて
次回
思ったよりボリューミーな回になってしまったので、ホルモン注射とSRSについてはまた次回とします。
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