胸オペの話②(精神科通院編)

今回は精神科(メンタルクリニック、ジェンダークリニック)に通院していた頃のことになります。

保険適用で胸オペすることを目標に、あべメンタルクリニックに通うことに決めました。

予約は割とすぐに取れたので、予約の日時に行くと明らかに様子がおかしいなと思った出来事がありました。笑

いまでも鮮明に覚えています。

初っ端から受付の女性にかなーりわざとらしく「○○くん」と呼ばれたのです。

何度か通院するうちに「あ、この人もFTMだな」という人を何回か見かけたのですが、みんな同様に「○○くん」と呼ばれていたので、そういう患者には男扱いするのが最善という判断だったのかもしれません。笑

初診

そんなことはさておき、本題に入ります。

初回、緊張しながら診察室の扉を開けると、中におじいちゃん先生が座っていて柔和な雰囲気でお話がスタートしました。

先生「今日はどうしたの?」

自分「保険で胸オペをしたくてまずは診察を受けに来ました」

先生「普段は男性として生活してるの?」

自分「そうです。会社で男性として生活を初めてもう2年ほど経ちます。」

先生「それなら話は早い!早速今後の流れを説明しましょう。」

という感じでトントン拍子で話が進んで行きました。

初回に聞かれたことでこれがきっと重要なんだなと思ったことがいくつかありました。

  • 現在、自認する性で生活しているか(できているか)
  • 親(家族)にカミングアウトしているか
  • それを受け入れてもらえているか

みたいなところです。

これはあとから知るのですが、上記のようなことを「Real Life Experience:RLE」と言うそうです。

この日は次回までに自分史を書いてくるという宿題をもらい、以上となりました。

また今後の流れも簡単に説明を受けました。

  • 保険適用で胸オペを受けるには「判定会議」というところで承認が降りなければならない
  • そのためには精神科に最低半年通う必要がある
  • 血液検査(染色体検査)を受け、染色体が完全に女性であることを示さなければならない
  • 婦人科で検査を受け、外性器・内性器ともに完全に女性であることを示さなければならない
  • 2名の精神科医から意見書を出していただかなければならない

上記をすべてクリアして、最終的に判定会議でOKが出れば、晴れて認定病院で保険適用で胸オペが受けられるということでした。

目的も明確だし、特段なにか症状があって体がつらいわけでもないので月イチ×6回のペースで通院し、スタンプラリーの感覚で検査を受けていきました。

2回目の通院

仕上げた自分史を持っていき、いままで人生を簡単に説明。

血液検査のために採血。

婦人科の紹介状をいただく。

3回目の通院

染色体検査の結果を説明される。

この日、時間的にギリギリ間に合いそうだったので、直後にダッシュで近隣の婦人科へ。

内装ピンクで待合の女性たちから「なんであなたがここにいるの」みたいな視線を向けられたことと、検査が内診台で膣or肛門からエコーを入れられる検査だったのが精神的ダメージがデカすぎた。

4回目の通院

婦人科の検査結果を渡す。

セカンドの先生への紹介状を書いていただく。

5回目の通院

形成への紹介状を書いていただく。

最初山梨で手術してもらう予定でそう話していたのに、先生がお年を召されているせいか何回話しても前回話した内容を忘れてしまっていて、何度山梨と言っても勝手に行徳に紹介状を書かれてしまう。

セカンド初診。セカンドには4回通わないといけないらしく計算が狂う。

6回目の通院

行徳総合病院に行ってきた報告。

病院同士で連携しているのか、行徳で自分が胸オペの予約をした日を知っていた。

セカンド2回目の通院。

7回目の通院

先生「最近どうですか?」

自分「特になにもないです。」

セカンド3回目の通院。

8回目の通院

先生「最近どうですか?」

自分「特になにもないです。」

セカンド4回目の通院。

これにて精神科への通院が完了。

セカンドに4回通うってわかった時点で最短の6ヶ月での通院完了は無理だったんだけど、結局、胸オペの予約が行徳総合病院に初診に行ったときの半年後とかだったので、割とのんびり通ってました。

仕事も月イチで有休使ったり、シフト変更してもらったり都合してもらいありがたかった。

つづく

次は行徳に行ったときの話

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